2007/12/03

公演を終えて

公演を終えて

昨年10月下旬、山手線の恵比寿駅から、三人の学生らしき青年が乗ってきました。
一人が「なぁ、もし今、日本が戦争になったら兵隊に行くか?」と二人に尋ねると「オレは色々理由を付けて逃げるね」「オレも絶対に行かない」。
大学で「憲法」の講義でも受けてきた後なのでしょうか。
三人とも「戦争」を、自分ごととしてとらえているにも関わらず、問題の発展の軽率さに私は、愕然としました。
そして、朝日新聞にも「愛国心 本社世論調査から」(2007年1月25日)の見出しで“外国が攻めてきたら” の質問に「戦う」「逃げる」「降参する」の中から選択するという集計結果、「戦う」が33%、「逃げる」が32%、「降参する」が22%で、半数以上が「戦わない」と考えている。
前述の青年たちの会話に続き、このような記事が紙面一面に掲載されているのを見た時、「何か変だ」と思わざるを得ませんでした。
丁度、私自身も様々な出会いの中で「日本国憲法」に思いを深め、反戦の具体的な活動を始めた頃の出来事で、この延長線上に今回の公演がありました。

出演者、スタッフ、観客の皆様が、~誓い~を通して知らされた事実、それは、衝撃的であったと同時に、「今のままでいいはずがない」という認識を持っていただけたならば幸いです。

昨年6月の姉妹公演を終えた後、途上国から帰国するまでは、今後、公演は続けないという決心に反して一年半後、こうして上演するに至ったのは目には見えない力が働いた証です。

私の描くイメージを、一つ一つ丁寧に形にしてくれる同志が傍にいてくれること、何とかご都合をつけて駆けつけてくださるお客様お一人お一人に感謝申し上げます。

初回から「大きなホールにたった一人しか客席にすわっていなかったとしても、その一人に伝え、しっかり伝わったとしたらそれでいい・・」という私の変わらぬ祈りがあります。

ちょっと裏話ですが、開演直前、裏でのハプニングで私が動転してしまい、撮影に入ら れたクリエイティブ21(原作の発行元)の方々と、公演の支援先AAR JAPANのスタッフの方のご紹介が抜けてしまい大変失礼いたしました。

クリエイティブ21の代表 林 雅行氏は、ドキュメンタリー映画の制作、監督他「ガイアの夜明け」など数多くのテレビ番組に関わっていらっしゃいます。
当日は、12時半まで新宿で、1回目の上演後は、市川でのテレビ番組のお仕事という強行スケジュールの合間を縫って、こもれびホールにいらしてくださいました。

また、AAR JAPANからは、他の大きなイベントと重なっている中、広報担当スタッフの長井美帆子さんがいらしてくださっていました。

原作の著者である杉山千佐子さんが当日名古屋からいらっしゃることは、出演者、スタッフにも秘密にしていましたので、恐らくお客様よりもはるかに驚いた事は確実です。

最後になりましたが、皆様からの温かく尊い入場料、ご寄付(杉山さんからもご寄付がありました)あわせて20万円を「難民を助ける会」AAR JAPANに送らせていただきました。

2回の公演には、昨年の倍のお客様がいらしてくださり、ありがとうございました。
また、皆様のご協力で「傷痕」は40冊、原作は34冊も出ましたこと、深く感謝申し上げます。

半年後の公演は、がらりと変わります。また、皆様にお会いできますのを楽しみにしております。

2007年12月3日
白鳥の会代表 目黒恵子

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公演後、原作の著者である杉山千佐子さんを囲んで・・


舞台公演「共に生きる」


舞台公演「共に生きる」


舞台公演「共に生きる」


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